工事現場や重い部品を扱う工場などで作業を行う際、足への被害を防ぐため、先芯や中底に鋼板でできている靴を履くことが労働安全衛生法で義務づけられています。しかし、こういった場所で使用されるためか、デザインを重視することはなく、かっこいい安全靴が履かれることはほとんどありません。安全性そのものは認められており、現場作業といった仕事以外でもオートバイの運転時などで履かれることもある安全靴ですが、やはりかっこいいものを履きたいという需要はどこにでもあるようです。基本的なタイプは甲被が布や合成皮革で作られたものが多く、中には水の中に足を入れることもあることから長靴タイプや着脱しやすいゴムシューズタイプなどもあります。
これらもあまりデザインは重視されていませんが、近年では一見しても安全靴には見えない、かっこいいスニーカータイプのものが増えており、大手のスポーツウェアメーカーも参入して多くの商品が揃っているようです。特殊化する現場に対応した特定機能付きのものも多く採用されており、現在では鋼製先芯が一般的だったのに対し、軽量化のため樹脂製のものも増えています。また、耐熱性に優れた靴底、耐水や耐油性に優れたタイプ、静電気を逃すために靴底をアースにするものなど実に様々なものが開発、販売されているのです。価格もピンからキリまであり、しっかりしたブランドものなら1万円を超えることもあるので、自分の納得できるものを探してみると良いでしょう。